Gary Burton : Something's Coming! (1963年)[LP][CD]

Gary Burton Something's Coming

オススメ度

★★★★★

所感


Gary Burton Something's Coming 裏
ジャケット裏には当時20歳
のゲイリー・バートン
の写真がある。

(2015/12/29 追記あり。2015年に単品CD版が発売されました)

素晴らしい。ビブラフォン奏者・ゲイリー・バートンの当時20歳にして3枚目のアルバム。ジャケット裏面にある当時のバートンのやせて黒ブチメガネをかけた貧弱そうな学生風の写真からは、このようなハイレベルな演奏をしていたとはなかなか想像ができない。それでいて片手に2本ずつ、合計4本のマレットでビブラフォンを演奏するという高度な技を体得していたのだから、その風貌と演奏とのギャップに当時はきっとみな彼の演奏に驚いたことだろう。
バンド編成はゲイリーバートンのビブラフォンのほか、ギターにジム・ホール、ベースにチャック・イスラエルズ、ベースにラリー・バンカーのカルテット編成。ジム・ホールは全曲に渡りギターでバッキングおよび各曲でソロを弾いており、ジム度も高い。なおかつギターの音色も中低域がでた「コレだよコレ!」てなジム独特の太い音であり、ジム・マニアなら納得の1枚。オススメ度はアルバム全体がよいので甘めで星5つー。満足満足。
ジム・ホールは当時32歳で、1962年ごろはジムがサイドマンとして売れっ子ギタリストとなり始めたころ。バートンは自身のアルバム「Six Pack(1992年)」のライナーノーツによると、このアルバム制作にジム・ホールの参加を依頼したことで彼らがはじめて出会ったとのこと。また、バートンは自分のような新人のアルバム制作の依頼を売れっ子ギタリストのジムが引き受けてくれたことに驚いたと述べている。そしてベースはチャック・イスラエル、ドラムはラリー・バンカー。ベース、ドラムは当時ビル・エバンス・トリオとしても活動した二人だ(ビル・エバンスの通称「リバーサイド四部作」以後の1963~1965年ごろのトリオのメンバー)。ジム・ホールもビル・エバンスと「Undercurrent」「Interplay」「Loose Blues」(いずれも1962年)を制作したころであり、バートンもエバンスの影響を受けたと述べていることから、ビル・エバンスに縁のあるプレイヤーがそろったカルテット編成となっている。このカルテットが息のあった演奏を実現したことは想像に難くない。
さて内容だが爽快にして緻密。A面1曲目On Green Dolphin Street のメジャーキーでアップテンポなナンバーから幕をあける。ジムの軽快なギターソロもあり愉悦。2曲目で渋いスローナンバーが続き、3曲目はジムのオリジナル曲Careful。Jim Hall And Friends,Vol.2 Live At Town Hall(1990年)でも彼らの邂逅によるCarefulが聴けるのだが、二人の原点はこのアルバムだったのですな!っと一人興奮。4曲目でちょいと実験サウンドがはいる。B面1曲目でアルバムタイトルSomethings Comingにて再びメジャー調のアップテンポ、2曲目でスロー。締めの3曲目Summer Timeはこの曲では意外な?高速テンポの演奏でこれがまたカッコイイ!テーマ後のソロまわしがビブラフォン、ギター、ベース、ドラムときてその後ビブラフォンに戻ったとき、ジム・ホールが弾いてるのがバッキングでなく裏メロで、その展開がヤバカッコよすぎるわーっ。てことでレア盤ですがマニアならぜし。

詳細 レコード版

アルバムタイトル(原題)
Something's Coming!
アルバム名義
Gary Burton
アルバムタイトル(邦題)
サムシングズ・カミング
アーティスト表記(日本語表記)
ゲイリー・バートンとジム・ホール
収録年
1963/8/14,15,16;at RCA Victor's Studio B New York
オリジナルLP発売元,レーベル
RCA Corporation LSP-2880
所有盤
国内LP (再発売) ジャズ・グランプリ1500シリーズ
国内LP発売元
RVC株式会社
国内LP再発売日
1979
規格品番
LSP-129 (Stereo)
JAN
N/A
定価
1500円(1979年当時)

(2015/12/29追記)詳細 CD版

アルバムタイトル(原題)
Something's Coming!
アルバム名義
Gary Burton
アルバムタイトル(邦題)
サムシングス・カミング
アーティスト表記(日本語表記)
ゲイリー・バートン
収録年
1963/8/14,15,16;at RCA Victor's Studio B New York
オリジナルLP発売元,レーベル
RCA Corporation LSP-2880
所有盤
国内CD jazz collection 1000シリーズ 期間限定生産盤
国内CD発売元
ソニー・ミュージックエンタテインメント株式会社
国内CD発売日
2015/11/11
規格品番
SICJ 83
JAN
4547366244984
定価
1,000円+税

曲目 Side A(*CDの収録曲はレコードと同じ曲順で全7曲収録)

  1. On Green Dolphin Street
    作曲
    Bronislau Kaper
    lyrics
    Ned Washington
  2. Melanie
    作曲
    Michael Gibbs
  3. Careful
    作曲
    Jim Hall
  4. Six Improvisatory Sketches (六つの即興的スケッチ)
    作曲
    Michael Gibbs

曲目 Side B

  1. Something's Coming
    作曲
    Leonard Bernstein
  2. Little Girl Blue
    作曲
    Richard Rodgers , Lorenz Hart
  3. Summertime
    作曲
    George Gershwin

演奏者

Gary Burton
Vibes
Jim Hall
Guitar
Chuck Israels
Bass
Larry Bunker
Drums
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

tag : レーベル.RCA 共演者.GaryBurton

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Concierto De Aranjuez / 新アランフェス (1981年)[CD]

Jim Hall 新アランフェス協奏曲

オススメ度

★★★☆☆

所感

ジャケット裏面
Jim Hall 新アランフェス協奏曲 裏面 
アランフェス協奏曲 LP ジム・ホール アンド デイヴィッド・マシュー・オーケストラ
写真はConcierto de
Aranjuez(新アランフェス)
の国内発売LPジャケット。
写真の帯はCTIの
「本家」Concierto
(アランフェス協奏曲)が
間違ってかけられている
ジム・ホール 新アランフェス 帯
こちらが正しい帯。
知人の所有
レコードを撮影。

(2011/6/14追記:オリジナルLPのジャケットを採用した国内版CDを査収したためジャケットと詳細データを差し替え。海外版CDについては下部に移動)
うんにょりだー。国内版LP邦題では「新アランフェス」となっている。日本のキングレコードにかつてあったジャズレーベルのPaddleWheelが制作。録音はニューヨーク。よくCTIの「Concierto(アランフェス協奏曲)」(1975年)[内部リンク]がイージーリスニングと評されるが、そういう言う意味ではこちらの新アランフェスのほうがアルバム全体としてイージーリスニングっぽいつくりになっていると思う。最初聴いたときは、なんか違うぞーと不満紛々なアルバムだったが、よく聞き返してみると、それぞれの曲単体はまぁまぁよいかもと思う。

また、アルバム全体としては録音がよく、クリアな音質だ。ジム・ホールの演奏も中低音マイルドなトーンがへんに加工されず素の状態で聴こえるのもよい。演奏そのものはプロデューサーであるデイヴィッド・マッシューのアレンジなので、曲のためにきれいに弾いてるってかんじ。

#1.Concierto De Aranjuezはその名の通りアランフェス協奏曲だが、CTI版と異なり前編スチール弦のアコースティックギターで弾いている。(CTIはギブソンのES-175、エレクトリックギターで弾いている)。#3.Red Dragon Flyは日本の童謡「赤とんぼ」をアレンジ。イントロとエンドが日本人なら皆知っている赤とんぼのテーマだが、途中を大胆にジャズにアレンジしておりなかなかかっこよい。#4.El Condor Pasaはこれまた有名な「コンドルは飛んで行く」のアレンジ。というかこれはほぼそのままんまな印象であんまりいじってない。つことでこのアルバムは今はあまり流行らないタイプのアレンジかと思うけど、どことなく懐かしい気分にさせてくれて和むアルバムだ。

詳細(国内CD)

アルバムタイトル(原題)
新アランフェス協奏曲
アルバム名義
ジム・ホール&デビッド・マシューズ・オーケストラ
収録年
1981/1/18
オリジナルレコードレーベル
Paddle Wheel*キングレコード(日本)のレーベル K28P-6066
販売元
キングレコード株式会社
CD発売日
2004/8/4
規格品番
KICJ 2083
JAN
4988003299668
定価
1,800円
過去の国内CD発売データ
初CD発売 1987/7/21, 品番 K32Y-6199, JAN 4988003025540
CD再発売 1994/8/5, 品番 KICJ-8054, JAN 4988003159740

曲目

  1. Concierto De Aranjuez
  2. 作曲
    Joaquin Rodorigo
  3. Summerwaltz
  4. 作曲
    David Matthews
  5. Red Dragon Fly
  6. 作曲
    Kosaku Yamada
  7. El Condor Pasa
  8. 作曲
    Traditional,Arr. by David Matthews
  9. Ara Cruz
  10. 作曲
    David Matthews
  11. Chorale And Dance
  12. 作曲
    Jim Hall

演奏者

Jim Hall
electlic guitar,acoustic guitar
David Matthews
electric piano
Tom Harrell
trumpet
Joe Sheppley
trumpet
Sam Burtiss
trombone
Tony Price
tuba
Fred Griffen
french horn
David Toffani
flute,alto flute,soprano sax,picclo
Gerry Neiwood
tennor sax,flute
Ronnie Cuber
baritone sax,bass clarinet
Paul Metsky
electric guitar
Mark Egan
electric bass
Jimmy Madison
drums
David Charles
percussion

詳細(海外CD):ジャケットは異なるが内容は上記「新アランフェス協奏曲」と同一のもの。

Concierto De Aranjuez
アルバムタイトル(原題)
Concierto De Aranjuez
アルバム名義
Jim Hall And David Matthews Orchestra
収録年
1981/1/18
発売元,レーベル
Paddle Wheel*キングレコード(日本)のレーベル
所有盤
輸入CD
販売元
Evidence Music Inc.
CD発売日
1992
規格品番
ECD-22004-2
EAN
730182200423

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

tag : レーベル.Evidence 演奏編成.ビッグバンド 共演者.TomHarrell 共演者.MarkEgan

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Big Band Bossa Nova : Quincy Jones (1962年)[CD]

Quincy Jones Big Band Bossa Nova

オススメ度

★★★★☆

所感


クインシー・ジョーンズによるビッグバンド編成のボサノヴァアルバム。クインシー・ジョーンズ自身はこのこのアルバムでは演奏しておらず、編曲、指揮、プローデューサーとして制作したようです。って、わたくしがいうまでもなく、この作品は1曲目であり、国内版ではアルバムタイトルにもなっている曲「ソウル・ボサノヴァ」は誰もがきいたことがあると思われる超有名曲。恥ずかしながらわたくしなどは最近これをきいてはじめて「あの曲ってコレだったのかーッ」と椅子から落ちた次第。全体的にどこまでも陽気でカラっとしており、ボサってよりはカーニバルのサンバっぽい曲が続く。良く晴れた夏の午後にビールでも飲みながらききたい曲たちですな。音がクリアで非常にさわやかなミックスダウン。これが1962年のサウンドかと思うと当時としてはずいぶんと新進的な音作りだったかと思う。ジョーンズ、おそろしい子・・・!
ジム・ホールおじさまは4トラック(#3.Desafinado、#8.Lalo Bossa Nova 、#9.Serenata、#10.Chega de Saudade)に参加。まずまずの参加率でありながら、ギターソロがわりとあって意外。ジムファン、もとい重度のマニアにはまぁまぁ楽しめる。#9はおとなしめの曲で、アコースティックギターを弾いているが、それ以外はエレキギター。当時だとES-175でしょうか。ちなみにライナーノーツにはギターの録音マイクは 「Electro Voice 666」と、マイクまで表記している。ジムおじさんファン的には星3つくらいかなーと思うが、アルバム全体のパワーに圧倒されて星4つ。夏におすすすめ。

なお、#11はオリジナルレコードには収録されなかった未発表音源。

詳細

アルバムタイトル(英題)
Big Band Bossa Nova
アルバム名義(英語表記)
Quincy Jones
収録年
#2,4,7 1962/9/4 ; #6,8,9 1962/9/7 ; #3,10 1962/9/8 ; #1,5,11 1962/9/13, A&R Studios, New York
オリジナルレコード レーベル
Mercury Records (MG-20751 Mono,SR 60751 Stereo)
所有盤
輸入CD
CD発売元
PolyGram Rcords,Inc.
CD販売元
Verve Rcords,Inc.
CD発売日
1998
規格品番
314 557 913-2
UPC
731455791327
定価
N/A

曲目

  1. Soul Bossa Nova
    作曲
    Quincy Jones
  2. Boogie Stop Shuffle
    作曲
    Charles Mingus
  3. Desafinado
    作曲
    Newton Ferreira Mendonca/Antônio Carlos Jobim
  4. Manha De Carnaval (Morning Of The Carnival)
    作曲
    Luiz Bonfá/Antonio Maria/Francois Llenas
  5. Se E Tarde Me Perdoa (Forgive Me If I'm Late)
    作曲
    Ronaldo Bôscoli/Carlos Lyra
  6. On The Street Where You Live
    作曲
    Frederick Loewe/Alan Jay Lerner
  7. One Note Samba
    作曲
    Newton Ferreira Mendonca/Antônio Carlos Jobim
  8. Lalo Bossa Nova
    作曲
    Lalo Schifrin
  9. Serenata
    作曲
    Leroy Anderson/Mitchell Parish
  10. Chega De Saudade (No More Blues)
    作曲
    Vinícius De Moraes
  11. A Taste Of Honey (#previousely unissued)
    作曲
    Ric Marlow/Bobby Scott

演奏者:Quincy Jones with largely unknown big bands including trumpets,trombones,and woodwinds(主なビッグバンドのメンバー)

Jerome Richardson
afto flute, flute, woodwind
Lalo Schifrin
piano
Chris White
bass
Rudy Collins
drums
Jack Del Rio,Carlos Gomez,Jose Paula
percussions

Known members of the bands incluede (上記以外の参加トラックが判明しているバンドメンバー詳細)

Rahsaan Roland Kirk (#1)
flute
Paul Gonsalves (#2,4,7)
tenor sax
Clark Terry (at least #2,10)
trumpet,flugelhorn
Jim Hall (#3,probably #8,9,10)
guiutar
Phil Woods (#6,7,8,9)
alto sax
3 unknown (#6,8,9)
frenchhorn
Quincy Jones
arranged,conductor,produced

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

tag : レーベル.Mercury 共演者.QuincyJones

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プロフィール

kawagu

Author:kawagu
江ノ島が好き。

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