Jim Hall : Subsequently (1992年)[CD]

Subsequently

オススメ度

★★★★★

所感


買いだ!でも理解されない。こいつはすごい。ジム・ホールはこのとき既に60~61歳。年は老いてもますます曲のアイディア、プレイが冴え渡る。私が10数年前に初めて買ったジム・ホールのアルバム「Concierto(アランフェス協奏曲)」(内部リンク)の次に、このCDを中古屋でふらっと買ったのが大当たりだった。Conciertoに続けてこのアルバム「サブセクエントリー」を買っていなければここまでジム・ホールにハマらなかっただろう。

私がジャズ初心者のころ、一般的な歌謡ポップスのような音楽スタイルしか知らなかったので、タイトルになっている1曲目「サブセクエントリー」を初めて聴い たときには曲のはじけ具合と独創性に驚き、さらにジャケットに写っているこんなおっさんが演奏しているとは思えないと二重に驚いたものだ。ちなみに「サブセクエントリー(それで)」とはチコ・ハミルトンの口癖で、チコのために捧げた曲だ、とビデオStarlicks Master Sessions With Jim Hall(サイト内リンク)で語っている。

演奏の基本はカルテット編成。ジム・ホールにスティーブ・ラスピナ(ベース)、テリー・クラーク(ドラム)、そして当時23歳の新鋭ラリー・ゴールディングス(ピアノ、彼の本来のメイン楽器はオルガン)。ジム・ホールと重ねてセッションしてきた最強のベース、ドラムといった土台のしっかりしたリズム隊に臆することなく、ラリー・ゴールディングスのピアノが時には繊細に、時には大胆に、そして瑞々しく広がり、熟練のおっさんどもを刺激して全員が活き活きとした演奏を実現している。

カルテットには時折ゲストが加わりクインテットとなる楽曲もある。#2、#4、#9でラスマス・リー(アルトサックス)が加わり、夜のしじまのような濃厚な演奏をみせたり、#7、#8ではやジャズ、ポップスのハーモニカ(クロマチックハープ)の大御所であるトゥーツ・シールマンスが加わり、曲に艶やかさをもたせている。特に#4.The Answer Is Yes と#7.What's It Like to Love?は心動かされる秀逸な演奏だ。

楽曲のリストはちょっと先鋭的な曲もあるが破滅的な内容でもなく、スタンダードな曲も多くあり、聴きやすい内容となっている。そしてジム・ホールのギターの音色も加工されすぎていなく、かといって生音すぎず、ちょうどいい状態だ。

私は知人にジム・ホールを薦めることがあるとき、2~3枚のアルバムの中に必ずこのアルバムをそっとしのばせるのだが、これまで良好な感想をいただいたことがほとんどない(笑)!おそらく1曲目で拒絶反応がでるかそうでないかが、聴いた人の印象を決定してしまうのだろう。ほんとにいいアルバムなんだけどなー。もういいです。ジム・ホールの楽しみを共有することはほとんど不可能ということはこの10数年で把握したのでこれからも一人でこっそり楽しみます。うぽぽー。

詳細

アルバムタイトル(原題)
Subsequently
アルバム名義
Jim Hall
アルバムタイトル(邦題)
サブセクエントリー
アーティスト表記(日本語表記)
ジム・ホール
収録年
1991
発売元,レーベル
Music Masters Inc.
所有盤
国内CD
販売元
日本フォノグラム株式会社
CD発売日
1992/4/25
規格品番
PHCE-5047
UPC
4988011331381
定価
3,000円

曲目

  1. Subsequently
    作曲
    Jim Hall
  2. Mister Blues
    作曲
    Jim Hall
  3. Pancho
    作曲
    Jim Hall
  4. The Answer Is Yes
    作曲
    Jane Hall
  5. Waiting to Dance
    作曲
    Jim Hall
  6. I'm in the Mood for Love
    作曲
    Jimmy McHugh,Dorothy Fields
  7. What's It Like to Love?
    作曲
    Larry Goldings
  8. Waltz for Sonny
    作曲
    Toots Thielemans
  9. More Than You Know
    作曲
    William Roses,Edward Eliscu,Vincent Youmans

演奏者

Jim Hall
guitar
Larry Goldings
piano (on tracks 1,3,5,6,7,8,9),hamond organ (on tracks 2,4)
Steve LaSpina
bass
Terry Clarke
drums
Toots Thielemans
harmonica (on tracks 7,8)
Rasmus Lee
alto sax (on tracks 2,4,9)
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

tag : レーベル.MusicMasters 演奏編成.トリオ 演奏編成.カルテット 共演者.SteveLaSpina 共演者.LarryGoldings 演奏編成.クインテット

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Bill Evans : Loose Blues (1962年)[CD]

Bill Evans : Loose Blues

オススメ度

★★★★☆

所感

まどろみのよな耽美。ビル・エヴァンスの派手ではないがじわじわとくるアルバム。ビル・エヴァンスによる同時期のアルバム「Interplay」(riverside,1962年)[内部リンク]があっけらかんと能天気な内容だったのに対し、本作品ではビル・エヴァンスの持ち味である内省的でストイックな楽曲LooseBluesやTime Rememberedがあり、曲ごとにさまざまな変化を楽しめるようになっている。また、ズート・シムズ(テナーサックス)のダンディでエロい演奏によってちょっと落ち着いた大人な雰囲気をさらに出している。ジム・ホールについてはソロやテーマの演奏がわりとあり、熱意あるジム・ホールのファンならとりあえず手にしてもよいかと。ちなみに、ジム・ホールが後にたびたびデュオ演奏を行うこととなるロン・カーター(ベース)とセッションした音源は、手持ちのアルバムではこれが最古になる。これがジム史上、初の組み合わせかわ定かではないけど・・・。アルバムとしてはまぁまぁ楽しめるので星4つ。

詳細

アルバムタイトル(原題)
Loose Blues
アルバム名義
Bill Evans
アルバムタイトル(邦題)
N/A
アーティスト表記(日本語表記)
N/A
収録年
1962/8/21,22
発売元,レーベル
Mile Stone Records,Inc.
所有盤
輸入CD
販売元
Mile Stone Records,Inc.
CD発売日
1992
規格品番
MCD-9200-2
UPC
025218920025
定価
-

曲目

  1. Loose Blues
     作曲:Bill Evans
  2. Loose Bloose [Alternate Take]
     作曲:Bill Evans
  3. Time Remembered
     作曲:Bill Evans
  4. Funkallero
     作曲: Bill Evans
  5. My Bells
     作曲:Bill Evans
  6. There Came You
     作曲: Bill Evans
  7. Fudgesickle Built for Four
     作曲:Bill Evans
  8. Fun Ride
     作曲:Bill Evans

演奏者

Bill Evans
piano
Zoot Sims
tenor sax
Jim Hall
guitar
Ron Carter
bass
Philly Joe Jones
drums

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

tag : レーベル.MileStone 演奏編成.クインテット 共演者.RonCarter 共演者.BillEvans 共演者.ZootSims

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Red Mitchell : Rejoice! (1960年)[CD]{ライブ録音}

Red Mitchel :Rejoice!

オススメ度

★★★☆☆

所感

ベーシストのレッド・ミッチェル(ピアノも弾ける)が、チェロでソロ、リードメロディを取るというちょっと変り種なアルバム。しかもライブ録音。チェロといってもクラッシクのようにアルコ(弓)ではなく指でウッドベースのように弾いている。ベースでソロやりゃいいだろうってとこをわざわざチェロでやるってあたりが変人ですな。よっぽどベースのように弾ける楽器で、ソロやってもベースより音域が高くてめだつってことがしたかったのだろうか。

選曲は明るめで軽快なジャズ・ブルースが多く、変態なバンド構成から邪推してた変態音楽ではなくきわめてわかりやすく聴きやすい構成だ。

ジム・ホールのギターソロも多めで、かなり弾きまくってるほうかと思う。初期のジム・ホールを聴きたいという熱心なファンなら手にして損はないだろう。#1.Jim's Blues はジム・ホールのオリジナル曲で、他のアルバムではきいたことがないなー。#4.You'd Be So Nice Come Home Toはアルバム「Conierto(アランフェス協奏曲)」(CTI,1975年)[内部リンク]の1曲目にもはいっている名曲だが、ジム・ホールがConierto以外で弾いてる音源はこれくらいしかないかな。テンポはちょっとゆったりめ。是が非でも手に入れようとまではいわないが、マニアにはおすすめってことで星3つ。

詳細

アルバムタイトル(原題)
Rejoice!
アルバム名義
Red Mitchell
アルバムタイトル(邦題)
N/A
アーティスト表記(日本語表記)
N/A
収録年
1960/10 Live at "The Renaissance",Hollywood
オリジナルレーベル
Pacific Jazz
CD発売元
LP Time Records.
所有盤
輸入CD
CD発売日
2007
規格品番
LPT 1002
EAN
8427328210027
定価
N/A

曲目

  1. Jim's Blues
     作曲: Jim Hall
  2. Oh, You Crazy Moon
     作曲: Johnny Bruke,James Van Heusen
  3. Rejyoice!
     作曲:Red Mitchell
  4. Black Eyed Peas
     作曲:Oscar Pettiford
  5. You'd Be So Nice To Come Home To
     作曲:Cole Porter
  6. Night In Tunisia
     作曲: Dizzy Gillespie,Frank Paparelli

演奏者

Red Mitchell
cello
Jim Hall
guitar
Frank Strazzeri
piano
Jimmy Bond
bass
Frank Butler
drums

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

tag : 録音.ライブ録音 レーベル.LPTime 共演者.RedMitchell 演奏編成.クインテット

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Sonny Stitt : Stitt Plays Bird (1963年)[CD]

Sonny Stitt : Stitt Plays Bird

オススメ度

★★★★☆

所感

ジャケットのイラストがちょっと不気味なんだが、内容はよい。ソニー・スティット(アルトサックス)がチャーリー・パーカーの曲をカバーしたアルバム。アルバムタイトルのバードとはチャーリー・パーカーの愛称で、タイトルが内容そのものをあらわしている。ジム・ホールのギターはそれほど目立つ存在ではないのだが、普通にサックスのアルバムとしてはいいよなーてことで甘めの星4つ。

ジムの演奏に関してはバッキングのリズムギターとしての役割の比重が高い。アドリブソロは数曲である。しかし注意が向きがちなアドリブよりも、サックスとギターでテーマをユニゾンで弾いてる曲が多く、テーマのほうが印象的だ。ジム・ホールのギターと管楽器との関連ではアート・ファーマーやソニー・ロリンズと対等に渡り合った共演が思い浮かぶが、このアルバムではあんなふうには目立ってはいない。あくまで主役はソニー・スティットのサックスという作りだ。てことでジム・ホールのファンにはちと物足りないかもしれないが、ジャズ・アルバムとしてはおすすめなので手にして損はしないかと思うですだ。

詳細

アルバムタイトル(原題)
Stitt Plays Bird
アルバム名義
Sonny Stitt
アルバムタイトル(邦題)
スティット・プレイズ・バード
アーティスト表記(日本語表記)
ソニー・スティット
収録年
1963/1/29 at NYC
オリジナルレコードレーベル,カタログナンバー
Atlantic SD1418
所有盤
国内版CD
CD発売元
株式会社イーストウェスト・ジャパン
CD販売元
株式会社ワーナーミュージック・ジャパン
国内CD発売日
1998/7/25
規格品番
AMCY-1182
JAN
4988029118240
定価
2,100円(税込)

曲目

  1. Ornithology
  2. 作曲
    Charlie Parker, Benny Harris
  3. Scrapple From The Apple
  4. 作曲
    Charlie Parker,Criterion
  5. My Little Suede Shoes
  6. 作曲
    Charlie Parker
  7. Parker's Mood
  8. 作曲
    Charlie Parker,Savoy
  9. Au Privave
  10. 作曲
    Charlie Parker,Jatap
  11. Ko-Ko
  12. 作曲
    Charlie Parker,Savoy
  13. Confirmation
  14. 作曲
    Charlie Parker
  15. Hootie Blues
  16. 作曲
    Jay McShann,Leeds
  17. St. Thomas
  18. 作曲
    Charlie Parker

演奏者

Sonny Stitt
alto sax
John Lewis
piano
Jim Hall
guitar
Richard Davis
bass
Connie Kay
drums

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

tag : レーベル.Atlantic 共演者.SonnyStitt 共演者.JohnLewis 共演者.ConnieKay 共演者.RichardDavis 演奏編成.クインテット

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Ruby Braff with Hank Jones Complete Recordings Featuring Jim Hall (1958年)[CD]

Ruby Braff with Hank Jones Complete Recordings Featuring Jim Hall

オススメ度

★★☆☆☆

所感

ガーシュウィンのカバー集。ジャズの古典ですな。Ruby Braff(Trumpet),HankJones(Piano) 名義のの3枚のLPアルバム「Ruby Braff Goes Girl Crazy(1958)」1~9曲目、「You're Getting to Be a Habit With Me(1961)」10-~13曲目、「Easy Now(1958)」14~18曲目をCD1枚にまとめたもの。
そのうちジム・ホールが弾いてるのはガーシュウィンのカバーアルバムともいえる「Ruby Braff Goes Girl Crazy(1958)」の9曲分。ガーシュウィンのメロウな曲とかは好きなので、そこそこ楽しめる。ジムの若かりし頃の瑞々しくてはつらつとした演奏が聴ける。だいぶシンプルだけど。曲ごとにソロパートはある。ギターだけでいえば後半のMundell Loweのほうがこの頃は一枚上手かーってな気がします。まぁ初期のサイドマンとしての参加だし、マニアならぞどーってことで。

外部リンク:
ジョージ・ガーシュウィン(Wikipedia)
Mundell Lowe(公式、英語)

詳細

アルバムタイトル(原題)
Ruby Braff with Hank Jones Complete Recordings Featuring Jim Hall
アルバム名義
Ruby Braff with Hank Jones
アルバムタイトル(邦題)
N/A
アーティスト表記(日本語表記)
N/A
収録年
1958/12/4,5(#1-9),1961(#10-13),1958/8/19(#14-18)
発売元,レーベル
Gambit Records.D.L.
所有盤
輸入CD
CD販売元
Gambit Records.D.L.
CD発売日
2007
規格品番
69260
EAN
843602869606
定価
-

曲目

  1. Embraceable You
    作曲
    George & Ira Gershwin
  2. Treat Me Rough
    作曲
    George & Ira Gershwin
  3. But Not For Me
    作曲
    George & Ira Gershwin
  4. Boy! What Love Has Done For Me
    作曲
    George & Ira Gershwin
  5. I Got Rhythm
    作曲
    George & Ira Gershwin
  6. Bidin' My Time
    作曲
    George & Ira Gershwin
  7. Could You Use Me?
    作曲
    George & Ira Gershwin
  8. Barbary Coast
    作曲
    George & Ira Gershwin
  9. Medley (Bidin' My Time / But Not For Me / Embraceable You)
    作曲
    George & Ira Gershwin
  10. When Your Lover Has Gone
    作曲
  11. You're Getting To Be A Habit With Me
    作曲
    Dubin-Warren
  12. Let's Do It
    作曲
    Cole Porter
  13. Taking A Chance On Love
    作曲
    Duke-Latouche-Fetter
  14. Give My Regards To Broadway
    作曲
    George M.Cohan
  15. Willow Weep For Me
    作曲
    Ann Ronell
  16. This Is My Lucky Day
    作曲
    DeSylva-Brown-Henderson
  17. Someday You'll Be Sorry
    作曲
    Louis Armstrong
  18. Yesterdays
    作曲
    Jerome Kern-Otto Harbach

演奏者 アルバム Ruby Braff Goes Girl Crazy(1958年) #1-9

Ruby Braff
trumpet (on all tracks)
Hank Jones
piano (on all tracks)
Al Corn
tennor sax
Jim Hall
guitar
George Duvivier
bass(on tracks 3,5,6)
Bob Haggat
bass(on tracks 1,2,4,7,9)
Buzzy Drootin
drums

演奏者 アルバム You're Getting to Be a Habit With Me(1961年)#10-13

Ruby Braff
trumpet (on all tracks)
Hank Jones
piano (on all tracks)
Mundell Lowe
guitar
Milt Hinton
bass
Don Elliot
vibes
Don Lamond
drums

演奏者 アルバム Easy Now(1958年)#14-18

Ruby Braff
trumpet (on all tracks)
Hank Jones
piano (on all tracks)
Mundell Lowe
guitar
Leonard Gaskin
bass
Don Lamond
drums

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

tag : 演奏編成.クインテット レーベル.Gambit 共演者.HankJones 共演者.RubbyBraff

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江ノ島が好き。

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