Jim Hall : Dialogues (1995年)[CD]

Jim Hall : Dialogues

オススメ度

★★★☆☆

所感

特徴はジム・ホールのトリオが5人のゲストを迎えてカルテットとなり2曲づつ演奏している構成と、楽曲のほとんどがジム・ホールのオリジナル曲であること(曲によって一部のパートは抜けている)。以前はあまり好きじゃないアルバムだったが今聴くと毛嫌いするほどでもない。ぶっちゃけこのアルバムで特筆すべきはマイク・スターンとの共演2曲がかっこいいってことだ。あとは地雷も多少ありのアルバム・・・(笑)。てことで星3つ。ゲストについて感想をば少々。

  • ビル・フリゼール(ギター)。ビルはもともとはクラリネットを習っていたそうだ。16歳の頃ジム・ホールのレコードを聴いて衝撃を受け、20歳のころ当時住んでいたデンバーに来たジム・ホールのライブを見てそれまで演奏していたクラリネットをやめてギターに専念することを決意し、バークリー音楽院で1学期分の間、ジム・ホールからレッスンを受けたという。てなわけでジム御大の複雑なハーモニーのセンスから多大な影響を受けたビルとジムの、ポップだかジャズだか分類とかもう必要なさげな#1.Frisell Frazzleから始まりちょっと不安になる(笑)。ジム・ホールとは後にアルバム「Hemispheres」(内部リンク)を連名で制作した。
  • ジョー・ロバーノ(テナーサックス)との#3.Bon Amiがなかなかにムードのある曲でいいんでないかい、と。後にジム・ホールとバンドを組み、ライブアルバム「grand slam」(内部リンク)を残している
  • ギル・ゴールドスタイン(アコーディオン)が意外にも今回の爆弾(笑)!ジム・ホールのほかのアルバムで彼は実にいい仕事をしており非常に期待したのだが、今回はどんよりどよどよな曲でございましてわけわからんちん。
  • マイク・スターン(ギター)はロック寄りの曲も得意とするマルチなインストギター弾きかと思うが、特段に#7.Stern Stuffの出来がすばらしい。このアルバムの一番の聴きどころだ。ところでもう1曲の#9.Uncle Edではジムおじさんが自分のアコギソロにあわせて歌っているのがばっちり録音されておりちょっと気になるかなぁ~~。後の Jim Hall Enrico Pieranunzi : Duologues(内部リンク)ではめちゃめちゃ声とか息が入っていて、タイトルも似ていることだしその布石なんじゃろか・・・。
  • トム・ハレル(フリューゲルホーン)はスタンダードの#10.Skylarkでしっとりと締め。アルバムを通して楽曲が右往左往する中で、ほっと一息ついて締めくくることができたってかんじ。ジム・ホールとは過去にアルバム「These Rooms」(内部リンク)を制作した。

詳細

アルバムタイトル(原題)
Dialogues
アルバム名義
Jim Hall
アルバムタイトル(邦題)
N/A
アーティスト表記(日本語表記)
N/A
収録年
1995/2/3,4,25
発売元,レーベル
Telarc International Corporation
所有盤
輸入CD
販売元
Telarc International Corporation
CD発売日
1995
規格品番
CD-83369
UPC
089408336928
定価
-

曲目

  1. Frisell Frazzle
     作曲: Jim Hall
  2. Simple Things
     作曲:Jim Hall
  3. Calypso Joe
     作曲:Jim Hall
  4. Bon Ami
     作曲: Jim Hall
  5. Dream Steps
     作曲:Jim Hall
  6. Snowbound
     作曲: Jim Hall
  7. Stern Stuff
     作曲:Jim Hall
  8. Dialogue
     作曲:Jim Hall
  9. Uncle Ed
     作曲:Jim Hall
  10. Skylark
     作曲:Hoagy Carmichael

演奏者

Jim Hall
guitar
Scott Colley
bass (on tracks 1,2,3,4,7,10)
Andy Watson
drums  (on tracks 1,2,3,4,5,7,9,10)
Bill Frisell
guitar (on tracks 1,2)
Joe Lovano
tennor sax (on tracks 3,4)
Tom Harrell
flugelhorn (on tracks 5,10)
Gil Goldstein
accordion, bass accordion (on tracks 6,8)
Mike Stern
guitar (on tracks 7,9)
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

tag : レーベル.Telarc 演奏編成.カルテット 共演者.BillFrisell 共演者.ScottColley 共演者.JoeLovano 共演者.TomHarrell 共演者.GilGoldstein 共演者.MikeStern

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Jim Hall And Friends,Vol.2 Live At Town Hall (1990年)[CD]{ライブ録音}

Jim Hall And Friends,Vol.2 Live At Town Hall

オススメ度

★★★★☆

所感



iTunes Jim Hall
Live At Town Hall: Volumes 1 & 2 - Jim Hall

(2011/5/23 再発について追記:後述)JVC Jazz Festival内の企画のひとつであったジム・ホール活動35周年のイベントライブ"The Jim Hall Invitational"の模様を収録したアルバム「Jim Hall And Friends,Vol.1 Live At Town Hall」の続きとなる2巻目。Vol.1が静なら、このVol.2は動ともいえるアルバムだ。曲数は5曲と少ないが、1曲目は11分、他の曲は7から8分の演奏時間があり、十分に堪能できる。

#1。Hide and Seekはジム・ホールのオリジナル曲でアルバム「Jim Hall's Three」(1986年)に収録。アルバムの1曲目、とっぱじめから躍動感のあるナンバーだ。Threeではすこしもっさりした遅めのテンポの曲だったがこれはハイテンポで、わくわくする展開。またアルバム版ではトリオだったがこれは鍵盤(ピアノとキーボードを一人で演奏)にギル・ゴールドスタインが参加しカルテットで演奏している。このギル・ゴールドスタインが曲に彩りと広がりを添えていることは明白だ。ジム・ホールとの共演も多い2人、ベースにスティーブ・ラスピナ、ドラムにテリー・クラークという強力な布陣でそれぞれのパートのアドリブソロもあり、豪快でありながらキーボードによって流麗さを放つというすばらしい演奏となっている。(酔いながら書いてるので意味不明になってきた)

#2.How Deep Is the Ocean?ではジム・ホール、スティーブ・ラスピナ、テリー・クラークのおなじみのトリオにギタリストのピーター・バーンスタインが加わったギター2本のカルテット。ピーター・バーンスタインについてはぜんぜん知らなかったのですが、調べてみると当時まだ22歳の若者だったようで、当時頭角を現した新人ギタリストとして招来されたようだ。ベテランメンバーに囲まれても臆することなくさわやかで雄弁なフレーズを生み出す演奏が、とても新人とは思えない度量だと思う。なお、左チャンネルがジム・ホール、右チャンネルがピーター・バーンスタイン。

外部リンク:Peter Bernstein Wikipedia(EN)
外部リンク:Peter Bernstein @ Blue Note NY(個人サイト) 

 #3.Sancticityはジム・ホールトリオにギタリストのジョン・スコフィールドを加えてのカルテット。エフェクターによる独特の風変わりなギターの音色と変態フレーズを得意とするジョン・スコフィールドは一見すると、当時はほとんどエフェクタを使用しなかったジム・ホールとの相性が合わなさそうですが、これがまた妙になじむ演奏だ。ジム・ホールとジョン・スコフィールドはアルバムなどの形では残していないが、ギター・デュオとしてライブを行ったことがある(ブートレッグのDVDも存在する)。てことで楽しい変態フレーズが楽しめますよー。左チャンネルがジム・ホール、右チャンネルがジョン・スコフィールド。

#4.My Funny Valentineはギターが2本?(もしかしたら3本?)ちょっとわからんので保留・・・とにかく楽器はギターのみの編成。もしかしたらジム・ホールがいないのかってかんじなのだが・・・

#5.Carefulは大ギタージャンボリー大会(笑)。全員出演でのカーテンコールってとこでしょうか。ジム・ホール・トリオにギタリスト4人、それにビブラフォンのゲイリー・バートンが加わってみなさまでそれはもうはじけてジム御大のライフソング?ともいうべきCarefulを大合唱ならぬ大演奏。ところでジョン・アーバークロンビーはまだわかるんだけど、ミック・グッドリック?ってギタリストがまったくわからん。調べてみても1993年に1枚ソロ・アルバムを出しただけらしいので・・・。本当は星5つにしたいが、もうちょっと曲が多ければなーってことで4つ。

(2011/5/23 追記)現在、本アルバムはCD2枚組として再発されているようです。
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mp3ダウンロード Live At Town Hall: Volumes 1 & 2 - Jim Hall by iTunes

詳細

アルバムタイトル(原題)
Jim Hall And Friends,Vol.2 Live At Town Hall
アルバム名義
Jim Hall And Friends
アルバムタイトル(邦題)
N/A
アーティスト表記(日本語表記)
N/A
収録年
1990/6/26
発売元,レーベル
Music Masters Inc.
所有盤
輸入CD
発売元
BMG Music
CD発売日
1991
規格品番
01612-65066-2
UPC
016126506623
定価
-

曲目

  1. Hide and Seek
    作曲
    Jim Hall
  2. How Deep Is the Ocean?
    作曲
    Irving Berlin
  3. Sancticity
    作曲
    Coleman Hawkins
  4. My Funny Valentine
    作曲
    Lorenz Hart,Richard Rodgers
  5. Careful
    作曲
    Jim Hall

演奏者

Jim Hall
guitar (on all tracks)
Steve LaSpina
bass (on tracks 1,5)
Terry Clarke
drums (on tracks 1,5)
Gil Goldstein
piano,keyboards (on tracks 1,5)
Peter Bernstein
guitar (on tracks 2,5)
John Scofield
guitar (on tracks 3,6)
Mick Goodrick
guitar (on tracks 4,5)
John Abercrombie
guitar (on tracks 4,5)
Gary Burton
vibraphone (on track 5)

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

tag : 録音.ライブ録音 レーベル.MusicMasters 共演者.TerryClarke 共演者.SteveLaSpina 共演者.GaryBurton 共演者.GilGoldstein

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The Jim Hall Quartet : All Across The City (1989年)[CD]

Jim Hall Quartet : All Across The City

オススメ度

★★★★★

所感


かなりよい。ジム・ホール1980年代の最後にして最高のアルバムといっても過言ではないだろう。シンプルなカルテット編成(Gr、Pf、Wb、Dr)でありながら、密度の高い演奏が聞ける。また、従来のジム・ホールの楽曲からは考えられなかった変化があるのも特徴。変化とは、従来のアルバムではほとんど使用されなかったキーボードにシンセサイザーの音を導入したり(#1,#7など)、ジム・ホールのギターも数曲でコーラスのエフェクターを導入して音色に変化をつけていることだ(#8など)。

特に#1「BEIJA-FLOR」(ブラジルの作曲家ネルソン・カバキーニョの曲)から、徐々に導くようにシンセの音が重なって幻想的な雰囲気を作り出しており、アルバムの始まりとともにジム・ホールが新たな世界を開いたこと実感できる。旧来からのビバップスタイルのジャズ・ギターが1950~1960年ごろに隆盛を迎えたものの、1970年代ごろからロックギターの流行に押されて凋落していった中で、ジム・ホールが現在まで受け入れられている理由は自己の既成スタイルにとらわれず常に新しいことに取り組んでいく姿勢にあると確信する。

ジムだけでなく、ピアノのギル・ゴールドステインが実にいい演奏をしており、このアルバムで華やかさと繊細さを添えて大きな貢献をしている。リズム隊も堅実でありながら息のあった豊かな表現。ドラムのテリー・クラークは70年代からいくつもののジム・ホールのライブやアルバムで参加(手持ちのアルバムでは「Live!」(1975年)が最古)。スティーブ・ラスピナは80年代中盤から参加(手持ちのアルバムでは「Three」(1986年)が最古)。ジム・ホールが気心の知れたメンバーの中で、楽しみながら自由闊達に弾いたのかと思う。自己の演奏や環境ともに充実したところが、ジャケットの満面の笑みとして現れているのではないだろうか。とにかく聴いてて気持ちいいアルバムだ。オススメ。
追記(2012/12/11):
本アルバムは、Concord Recordsの「Storyteller」にも収録されている。「Storyteller」は「Circles」と「All across the city」の2つのアルバムを収録したCD2枚のアルバムとなっている。

詳細

アルバムタイトル(原題)
All Across The City
アルバム名義
The Jim Hall Quartet
アルバムタイトル(邦題)
N/A
アーティスト表記(日本語表記)
N/A
収録年
1989/5
発売元,レーベル
Concord Records
所有盤
輸入CD
販売元
Concord Jazz,Inc.
CD発売日
1989
規格品番
CCD-4384
UPC
013431438427
定価
-

曲目

  1. Beija-Flor
    作曲
    Nelson Cavaquinho,Noel Silvia,Augusto Tomaz,Jr
  2. Bemsha Swing
    作曲
    Thelonious Monk,Denzi Best
  3. Prelude to a Kiss
    作曲
    Duke Ellington,Irving Gordon,Irving Mills
  4. Young One (For Debra)
    作曲
    Jim Hall
  5. R.E.M. State
    作曲
    Gil Goldstein
  6. Jane
    作曲
    Jim Hall
  7. All Across the City
    作曲
    Jim Hall
  8. Drop Shot
    作曲
    Jim Hall
  9. How Deep Is the Ocean?
    作曲
    Irving Berlin
  10. Something Tells Me
    作曲
    Jane Hall
  11. Big Blues
    作曲
    Jim Hall

演奏者

Jim Hall
guitar
Gil Goldstein
piano
Steve LaSpina
bass
Terry Clarke
drums

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

tag : レーベル.Concord 演奏編成.カルテット 共演者.SteveLaSpina 共演者.TerryClarke 共演者.GilGoldstein

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Author:kawagu
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