Jim Hall : Panorama: Live at Village Vanguard (1996年)[CD]{ライブ録音}

Jim Hall : Panorama Live at the Village Vanguard

オススメ度

★★★★☆

所感

ジム・ホールのライブ録音アルバム。発売当時に聴いた頃はあんまり好きじゃなかったが、最近は気にいっている1枚。むしろTelarcレーベル時代(1994年~2001年)にリリースした8枚のアルバムの中ではもっとも楽しめる内容ではないかと思う。ほぼ全曲オリジナル曲で、90年代後期当時のジムの最新の音楽性と、生の空気感が垣間見える。ジム・ホールのスタンダード曲の演奏に聴き慣れてきた頃合の人にオススメしたい1枚てことで星4つ。

バンド編成の基本はジム・ホール(ギター)、スコット・コリー(ベース)、テリー・クラーク(ドラム)のトリオで、そこにさまざまなゲストを一人加えてのカルテット編成としている。おそらく録音はゲストごとに行っていたと思うが、アルバムではゲストの順番を入れ替えて収録している。ゲストごとに特徴が異なっているので、聞き比べると楽しい。ジェフリー・キーザー(ピアノ)はカラっとして瑞々しく爽快な印象に対し、ケニー・バロン(ピアノ)は艶があって豪華絢爛な印象。スライド・ハンプトン(トロンボーン)の熱いプレイに対し、グレッグ・オズビー(アルトサックス)はどこまでもクール。そしてジム・ホールの往年の盟友、アート・ファーマー(フリューゲルホーン)のいぶし銀!アート・ファーマーはこの後1999年に逝去しており、これがジムとともに録音した最後の作品でございます(たぶん)。

そういえばこのライブツアーの流れなのか、私が1997年にBluenoteTokyoのジム・ホールのライブに行ったときはケニー・バロンがピアノだったなー。

詳細

アルバムタイトル(原題)
Panorama: Live at Village Vanguard
アルバム名義
JimHall
アルバムタイトル(邦題)
N/A
アーティスト表記(日本語表記)
N/A
収録年
1996/11/4-8
発売元,レーベル
Telarc International Corporation
所有盤
輸入CD
販売元
Telarc International Corporation
CD発売日
1997
規格品番
CD-83408
UPC
089408340826
定価
-

曲目

  1. Pan-O-Rama
    作曲
    Jim Hall
  2. Little Blues
    作曲
    Jim Hall
  3. The Answer Is Yes
    作曲
    Jane Hall
  4. Entre Nous
    作曲
    Jim Hall
  5. Furnished Flats
    作曲
    Jim Hall
  6. Something to Wish For
    作曲
    Jim Hall
  7. No You Don't
    作曲
    Jim Hall
  8. Painted Pig
    作曲
    Jim Hall
  9. Here Comes Jane
    作曲
    Jim Hall

演奏者

Jim Hall
guitar
Scott Colley
bass
Terry Clarke
drums
Geoffrey Keezer [Geoff Keezer] (on tracks 1,9)
piano
Kenny Barron (on tracks 3,6)
piano
Art Farmer (on track 2)
flugelhorn
Slide Hampton (on tracks 4,7)
trombone
Greg Osby (on tracks 5,8)
alto sax

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

tag : レーベル.Telarc 演奏編成.カルテット 録音.ライブ録音 共演者.TerryClarke 共演者.GregOsby 共演者.ScottColley 共演者.GeoffreyKeezer 共演者.KennyBarron 共演者.ArtFarmer 共演者.SlideHampton

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Jim Hall : Commitment (1976年)[CD]

Jim Hall : Commitment

オススメ度

★★★☆☆

所感

ごちゃ混ぜ。変遷期か?めずらしくボーカルものがある。全体的になんというか70年代のクロスオーバーミュージックな音作りと演奏で古いというか懐かしさを感じるのはわたくしだけでしょうか。

と思ったら#1,#3,#8はアレンジャーであるドン・セベスキー(Don Sebesky)による編曲であり、彼の作りこんだ編曲がそうしたクロスオーバー、あるいはコンテンポラリーといわれる雰囲気を作っているのだと思う。特に#3「Lament for a Fallen Matador(哀愁のマタドール)」はバロック様式のクラシック曲「 アルビノーニのアダージョ」("Adagio in G Minor" by Tomaso Albinoni)をアレンジしており、ジャズというよりは普遍的な曲、BGM風に仕上がっている。ドン・セベスキーはジム・ホールの「アランフェス協奏曲(Concierto)」(1975年)でクラッシクギターとオーケストラの「アランフェス協奏曲」をジャズアレンジしたので有名だが、このアルバムではアランフェスよりもさらに進化というか趣味まるだしサウンドが3曲もはいってるのでそこが好みの別れどころだ。#1、#8はちょいジャズ寄りで普通にきける。

#2はジムとドン・トンプソンのピアノのデュオで小気味よい明るい曲。#4はギター2本のみでオーバーダビング。#5はスタンダードの歌で妻のジェーン・ホールがボーカルをしている。#6はジム・ホールとトミー・フラナガンのピアノのデュオによる非常にせつなく美しいジャズ・バラードであり、心に染み入るような旋律が印象深い。#7は盟友テリー・クラークのドラムとデュオでカリプソの楽しい曲。ギターはアコースティックギターで、アルバム「Live in Japan」のTwisterを彷彿とさせる2人の息のあったリズムが楽しい。

以上の通りいろいろな曲を楽しめるアルバムともいえるが、一貫性がないともいえるちょっと散漫とした印象のアルバムだ。しかしそれは既存のジャズの様式(主題-アドリブの繰り返し-主題)から脱却し、新しい音楽を模索している最中だったためとも推察できる。ジム・ホールにとってはその後の変化に必要な通過点のアルバムだったのではないだろうか。

詳細

アルバムタイトル(原題)
Commitment
アルバム名義
Jim Hall
アルバムタイトル(邦題)
哀愁のマタドール
アーティスト表記(日本語表記)
ジム・ホール
収録年
1976/6/21
発売元,レーベル
A&M RECORDS
所有盤
国内版CD
CD発売元
ポリドール株式会社
国内CD発売日
1992/12/2
規格品番
POCM-5026
JAN
4988005110664
定価
2,200円(税込)

曲目

  1. Walk Soft
    作曲
    Jim Hall
    備考
    CDのインナーに楽譜が掲載されている
  2. One Morning in May
    作曲
    Hoagy Carmichael,Mitchell Parish
    邦題
    5月のある朝
  3. Lament for a Fallen Matador
    作曲
    Tomaso Albinoni
    邦題
    哀愁のマタドール
  4. Down the Line
    作曲
    Jim Hall
  5. When I Fall in Love
    作曲
    Edward Heyman,Victor Young
    邦題
    恋に落ちたとき
  6. My One and Only Love
    作曲
    Guy Wood,Robert Mellin
  7. Bermuda Bye Bye
    作曲
    Jim Hall
  8. Indian Summer
    作曲
    Al Dubin,Victor Herbert
    備考
    CDのインナーに楽譜が掲載されている

演奏者

Jim Hall
guitar (on all tracks)
Tommy Flanagan
piano (on tracks 1,3,6,8)
Art Farmer
frugelhorn (on tracks 1,3,8)
Ron Carter
bass (on tracks 1,3,8)
Allan Ganley
drums (on tracks 1,3,8)
Don Thompson
piano (on tracks 2,3,8)
Terry Clarke
drums (on track 7)
Errol Benett
tambourine,triangle,wine chimes,cabasa,finger cymbals (on track 3)
Joan Labarbara
voice (on track 3)
Jane Hall
voice (on track 5)
Don Sebesky
arranger (on tracks 1,3,8)

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

tag : レーベル.A&M 演奏編成.デュオ・ピアノとギター 共演者.ArtFarmer 共演者.RonCarter 演奏編成.クインテット 共演者.DonThompson 共演者.TerryClarke

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The Art Farmer Quartet Feat. Jim Hall : To Sweden With Love (1964年)[CD]

The Art Farmer Quartet Feat. Jim Hall : To Sweden With Love

オススメ度

★★★★☆

所感

演奏が上品な印象のアルバム。原盤は古い音源ながら音がやたらいいなと思ったらHDCDだった。無女性の顔写真が印象的なジャケットから歌ものかと想起していたが、普通にアート・ファーマーのジャズ(インスト)だったので安心。アート・ファーマーのバンドにジム・ホールが加わったカルテット編成。彼らがヨーロッパツアーでスウェーデンに訪れた際に、アート・ファーマーがスウェーデンで聞いた地元のトラディショナルソング(地元の伝統的なフォークソング)に興味を持ちアレンジした曲を収録したもの。このころのアート・ファーマーのライブ音源(JAZZ625やComplete Live Recodings)は激しく渋い演奏が多いと思うがのだが、このスタジオ録音のアルバムでは一転してちょっとお上品な室内ジャズ的な印象を受ける。アドリブの表現が豊かで編曲も聞き飽きないよう展開しており、おすすめかも。

詳細

アルバムタイトル(原題)
To Sweden With Love
アルバム名義
The Art Farmer Quarlet featuring Jim Hall
アルバムタイトル(邦題)
N/A
アーティスト表記(日本語表記)
N/A
収録年
#1-3:1964/4/28;#4-6:1964/4/30,at Stockholm,Sweden
オリジナルレコードレーベル,カタログナンバー
Atlantic Recording Corp.(Atlantic 1430)
所有盤
輸入CD
CD発売元
KOCH International
CD発売日
1999
規格品番
KOC CD 8510
UPC
09992385102
定価
N/A

曲目

  1. Va Da Du? (Was It You?)
    作曲
    Traditional arranged by Art Farmer,Kayak,BMI
  2. De Salde Sina Hemman (They Sold Their Homestead)
    作曲
    Traditional arranged by Art Farmer,Kayak,BMI
  3. Den Motstravige Brudgummen (The Reluctant Groom)
    作曲
    Traditional arranged by Art Farmer,Kayak,BMI
  4. Och Hor Du Unga Dora (And Listen Young Dora)
    作曲
    Traditional arranged by Art Farmer,Kayak,BMIv
  5. Kristallen Den Fina (The Fine Crystal)
    作曲
    Traditional arranged by Art Farmer,Kayak,BMI
  6. Visa Vid Midsommartid (Midsummer Song)
    作曲
    Hakan Norlen & Rune Lindstrom

演奏者

Art Farmer
Flugelhorn
Jim Hall
Guitar
Steve Swallow
Bass
Pete La Roca
Drums

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

tag : レーベル.Atlantic 演奏編成.カルテット 共演者.ArtFarmer

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"live" at the harf-note: The Art Farmer Quartet Featuring Jim Hall : (1963年)[CD]{ライブ録音}

Art Farmer Quartet Featuring Jim Hall : "live" at the harf-note (1963年)[CD]

Art Farmer & Jim Hall Quartet : Complete Live Recordings

オススメ度

★★★★☆

所感

2012/5/2追記:アート・ファーマーの"live" At The Half-Noteのアルバム単品CDが発売された。帯によると「日本初CD化」とのこと。ジャケットは国内版LPのものを再現したもの。以前のコンピレーションCD「Art Farmer & Jim Hall Quartet : Complete Live Recordings」は写真を左右反転したものだった・・・。
詳細は下記のComplete Live Recordingsの記事を参照してくだせー。

詳細

アルバムタイトル(原題)
"live" At The Half-Note
アルバム名義
The Art Farmer Quarlet featuring Jim Hall
アルバムタイトル(邦題)
ライヴ・アット・ザ・ハーフ・ノート
アーティスト表記(日本語表記)
アート・ファーマー・カルテット・フィーチャリング・ジム・ホール
収録年
1963/12/5-7;at Half Note,New York
オリジナルレコードレーベル,カタログナンバー
Atlantic SD1421
所有盤
国内CD
CD発売元
ワーナーミュージック・ジャパン
CD発売日
2012/4/25
規格品番
WPCR-27010
JAN
4943674115730
定価
1,000円

曲目

  1. Stompin' At The Savoy
    作曲
    Goodman,Webb,Sampson,Razaf
  2. Swing Spring
    作曲
    Miles Davis
  3. What's New?
    作曲
    Haggart,Burke
  4. I Want To Be Happy
    作曲
    Caesar,Youmans
  5. I'm Getting Sentimental Over You
    作曲
    Bassman,Washington

演奏者

Art Farmer
Flugelhorn
Jim Hall
Guitar
Steve Swallow
Bass
Walter Perkins
Drums

Art Farmer & Jim Hall Quartet : Complete Live Recordings (1963年,1964年)

Art Farmer & Jim Hall Quartet Complete Live Recordings

オススメ度

★★★★☆

所感


Art Farmer by iTunes
Complete Live Recordings 1963/64 - Art Farmer, Jim Hall & The Art Farmer Quartet

こちらは2008年に発売された海外版CD。次は以前書いたもの。

タイトル通り、ライブ録音。アート・ファーマーのバンドにジム・ホールが加わったカルテット編成。現在は入手困難な2つの音源(LP「"live" At The Half-Note (Atrantic 1421)」、イギリスBBCのテレビ番組「Jazz625」)をCD1枚にまとめて2008年に発売されたCD。メロウな曲から熱い演奏まである。1963年前後のアート・ファーマーのバンド名義は「The Art Farmer Quarlet featuring Jim Hall」となっており、ジム・ホールの存在をフロントに押し出し、主旋律とアドリブソロをアート・ファーマーの管楽器(フリューゲルホーン)のみでなく、ギターも対等の位置づけとした構成が特長になっている。ジム・ホールのギター・ソロ部分が長めにとられ、演奏内容もとりわけ熱をおびているようで、高速スケールやスイープ奏法もちりばめられている。ジム・ホールのマニアなら必聴であり、一般の音楽ファンにも十分たのしめる内容となっている。オススメだが音とびやブックレットに誤記らしきものがある。

  • #1~5はアート・ファーマー名義のアルバム「Live At TheHalf- Note」(オリジナルLPはAtranticRecordより発売)からの転用。
    外部リンク:Live At TheHalf- Note(allmusic.com) なおジャケットは「Live At TheHalf- Note」のもの。
  • #6-10はロンドンでのBBC放送のテレビ番組JAZZ625(DVDあり)での音源。ちょっとノイズが多め。このロンドン録音(録画)についてはJAZZ625のブックレットでは1964年6月6日となっており、DVD「Legends of Jazz Guitar Volume Three」のブックレットでは同年9月26日と表示し、本CDでは6月27日となっておりいずれが正しいのか不明。
    内部リンク:Jazz 625 Art Farmer Quartet 1&2
  • #5「I'm Getting Sentimental Over You」はアート・ファーマーがはずれてジム・ホールがメインで弾いている編成となる。JAZZ625でも弾いているが、本CDでは別ライブでの録音ということもあり、若干違うアレンジでテンポが速めの快活な雰囲気になっている。
  • #6「SometeimeAgo」の作曲がChick Corea(チック・コリア)となっているがそんなわけないだろうッ。JAZZ625のブックレットでは「アルゼンチン作曲家セルジオ・ミハノヴィッチ(S.Mihanovich)の曲」と解説がある。
  • #9「Valse Hot」のジム・ホールのソロ最後あたりで音とびしており残念。この音とびはDVD「Legends of Jazz Guitar Volume Three」でも同じ箇所で発生しており、このCDとかのDVDのソースは同じじゃないかと思う。なお、JAZZ625(DVD)では音とびは無い。
  • #10はタイトル「Theme」作曲「Art Farmaer」となっているがJAZZ625のブックレットではタイトル「BlueConcept」作曲、「G.Gryce(ジジ・グライス)」と表示している。


詳細

アルバムタイトル(原題)
Complete Live Recordings
アルバム名義
Art Farmer & Jim Hall Quartet(The Art Farmer Quarlet featuring Jim Hall)
アルバムタイトル(邦題)
N/A
アーティスト表記(日本語表記)
N/A
収録年
#1-5:1963/12/5-7;at Half Note,New York,#6-10:1964/6/27;at London
発売元,レーベル
Gambit Records(#1-5のオリジナル LPはAtrantic,#6-10はBBC放送の番組Jazz625から)
所有盤
輸入CD(スペイン製)
CD発売元
Gambit Records
CD発売日
2008/6/5
規格品番
69288
EAN
8436028692880
定価
N/A

曲目

  1. Stompin' At The Savoy
    作曲
    Goodman,Webb,Sampson,Razaf
  2. Swing Spring
    作曲
    Miles Davis
  3. What's New?
    作曲
    Haggart,Burke
  4. I Want To Be Happy
    作曲
    Caesar,Youmans
  5. I'm Getting Sentimental Over You
    作曲
    Bassman,Washington
  6. Sometime Ago
    作曲
    Chick Corea(correct:S.Mihanovich)
  7. Bilbao Song
    作曲
    Kurt Weill
  8. Darn That Dream
    作曲
    Eddie DeLange;James Van Heusen
  9. Valse Hot
    作曲
    Sonny Rollins
  10. Theme(correct:BlueConcept)
    作曲
    Art Farmer(correct:G.Gryce)

演奏者

Art Farmer
Flugelhorn
Jim Hall
Guitar
Steve Swallow
Bass
Walter Perkins
Drums(on1-5)
Pete La Roca
Drums(on6-10)

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

tag : 共演者.ArtFarmer レーベル.Atlantic 演奏編成.カルテット

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Author:kawagu
江ノ島が好き。

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