Lee Konitz : The Lee Konitz Duets (1967年)[CD]

The Lee Konitz Duets

オススメ度

★★☆☆☆

所感

サックス奏者、リー・コニッツとさまざまなジャズ演奏家たちのデュオ演奏を収めたアルバム。ゴタクを並べる前に、さーきたよきたよーッっ!と叫びそうになる1枚。思い切って星1つにしてしまいそうだったが、それはあんまりなので恩情で星2つの問題作。ておまえは何様のつもりだと激しく叱責をうけそうですが、ジム・ホール関連の音源を期待して集めるには相当の覚悟が必要な1枚。

ジム・ホールの参加曲は2曲で、曲数からすればたった1曲参加ってのも他にあるので、ジム中毒が重篤になった私ととしては普通レベルですが、数少ない演奏曲の1曲#5「Erb(アーブ)」がもう前衛すぎてリー・コニッツのわがままっぷりに賛同したジムの奥ゆかしさに聴いてる私の頭も禿げるってものでございます。曲はリズムや調、ひいてはメロディがあるんだかないんだかで、ひたすら静謐なギターとサックスのデュオ。1990年代のジムのソロ作、あるいはごく初期のチコ・ハミルトン楽団のときでは時々こういう前衛系があるのですが、本作は分かりやすい演奏時代の1960年代てことでうっかり油断してたので初めて聴いたときは激しく動悸息切れ眩暈にみまわれたものです。ひさびさのわけ分からん系のジムおじさまに敬礼。

ジム参加のもう1曲は8曲目「Alphanumeric」。タイトルの意味が「英数字」てところが無機的でありわけわからん系でございますが、演奏編成はバンド編成となり、まぁ分かりやすいスタイルのビバップ・ジャズです。ジム・ホールのギターをやっとまともにきける・・・と思ったら、目立のは少しの間だけ。でもかっこえー演奏。ていうかビブラフォンのカール・ベルガーってのが弾きながらフレーズを鼻歌で歌ってるうのがけっこう聴こえてうるさいわ!(笑)

そもそも、60年代にしてサックスをアンプでゲインしてるリー・コニッツとかいうおやじがおかしいです(誉)。ジムとの曲だけでなく、全体的に変態系。4曲目「CheckerBoard」はピアノとサックスのデュオで、まだ分かりやすくてかわいらしい曲かな、と思うけど。とにかくジャズ上級者向けの1枚かと思いますので、万が一この寝言をお読みになって手にされた方は自己責任でお願いします(笑)。

詳細

メディア
CD
アルバムタイトル(原題)
The Lee Konitz Duets
アルバム名義
Lee Konitz
アルバムタイトル(邦題)
リー・コニッツ
アーティスト表記(日本語表記)
デュエッツ
収録年
1967/9/25
発売元,レーベル
Concord (発売当時のLPはMile Stone Records)
所有盤
国内CD
制作
ユニバーサル クラッシク&ジャズ
発売・販売元
ユニバーサル ミュージック合同会社
CD発売日
2009/6/19
規格品番
UCCO-9748
JAN
4988005558817
定価
1,100円(税込)

曲目

  1. Struttin' With Some Barbeque (Marshall Brown trombone)
    作曲
    Lil Armstrong
  2. You Don'T Know What Love Is (Joe henderson tenor sax)
    作曲
    Music : Gene de Paul,Lyrics : Don Raye.
  3. Variations on Alone Together ( I Konitz ,II E. Jones ,III K. Berger ,IV E. Gomez V ,Quartet)
    作曲
    Music : Arthur Schwartz,Lyrics : Howard Dietz
  4. Checkerboard (Dick Katz piano)
    作曲
    Dick Katz
  5. Erb (Jim Hall guitar)
    作曲
    Jim Hall
  6. Tickle Toe (Richie Kamuca tenor sax)
    作曲
    Lester Young
  7. Duplexity (Ray Nance violin)
    作曲
    Ray Nance,Lee Konitz
  8. Alphanumeric (Full ensemble except Nance)
    作曲
    Marshall Brown

演奏者

Lee Konitz
alto sax,amplified alto sax, baritone sax,tenor sax
Marshall Brown
valve trombone,euphonium ( on 1,8)
Joe henderson
tenor sax (on 2,8)
Elvin Jones
drums (on 3-2,3-5,8)
Karl Berger
vibraharp (on 3-3,3-5,8)
Eddie Gomez
bass (on 3-4,3-5,8)
Dick Katz
piano (on 4,8)
Jim Hall
guitar (on 5,8)
Richie Kamuca
tenor sax (on 6,8)
Ray Nance
violin (on 7)
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

tag : 共演者.LeeKonitz レーベル.MileStone

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Jim Hall - Ron Carter Duo : Alone Together (1972年){ライブ録音}

Alone Together

オススメ度

★★★★☆

所感


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Alone Together (Live) - Jim Hall & ロン・カーター

ギター弾きにはお勧めの1枚。ジム・ホールとロン・カーターが共演しているわけだが、1972年当時はほとんど前例がなかったというギターとベースによるデュオのジャズアルバム。2人の息がぴったりで、2人とも熟練の域に達しながらも生き生きした演奏が聴ける。演奏はわりと地味なのだが、聴けば聴くほど味が出るスルメのようなアルバムだ。ギターとベースのみという、一見して閑散としていそうな空間にじっくりと耳を傾けると、地味ながらもジム・ホールが卓越した複雑なコード演奏を展開し、音に常に変化を与え続けていることに気がつく。これが聴けば聴くほど味が出る要因かと思う。

さて、ジム・ホールの技量が過小評価される意見をしばしばきいたり見たりするのだが、それは前述のようにバッキングの複雑なコード演奏に注目されることはあるものの、ソロプレイに派手さが欠けるからだろう。やはり聴衆はわかりやすくてトリッキーなギターテクニックに注意が喚起されるものだ。いたしかたない。

しかし、ジム・ホールおじさまだってすごいんです。このアルバムを聴いているとそこかしこに、ハードロック、メタル御用達の中~上級テクニックであるスウィープ奏法が結構はいってます。ジム・ホールは後年の有名なアルバム「Concieto」(1975年)やよく推薦される「Llive!」(1975年)なんかにもスウィープを結構使っていて、ジムおじさんは大得意だったりすることがわかる。だがしかしあまりに綺麗に、ミスによるノイズが無く円滑に弾いているので、聴いてるだけだと逆にテクニカルな印象がしないんですお!

てことで、おそらくギターを少しでもやったことがある人ならその技量に気がつくと思うのだが、ギターをやったことない人だとジム・ホールの一体どこがすごいんだろ?てな感想をもたれやすいのだと思う。そういうわけで、ギターをたしなむ人なら(私もですが・・・)、聴いているといろいろ発見があるアルバムかもしれない。そうでない人もまったり楽しめるのでオススメかと。

楽器が云々はいいとして、スタンダードナンバー#8.Autumn Leaves(枯葉)の演奏は素晴らしい。テクニックがどうこう以前に単純に何か心が動かされる、素敵な演奏だ。ちなみにジャケットのデザインがクールですき。ジム・ホールのアルバムは変なジャケットが多いんだけどこれはかっこいいと思う。

詳細

アルバムタイトル(原題)
Alone Together
アルバム名義
Jim Hall - Ron Carter Duo
アルバムタイトル(邦題)
N/A
アーティスト表記(日本語表記)
N/A
収録年
1972/8/4
発売元,レーベル
MileStone Records(FANTASY,INC.)
所有盤
海外CD
CD発売元
MileStone Records(FANTASY,INC.)
CD発売日
1990
規格品番
OJCCD-467-2(M9045)
UPC
025218646727
定価
N/A

曲目

  1. St. Thomas
    作曲
    Sonny Rollins
  2. Alone Together
    作曲
    Haward Dietz,Arthur Schwarts
  3. Receipt Please
    作曲
    Ron Carter
  4. I'll Remember April
    作曲
    Don Raye,Gene De Paul,Pat Johnston
  5. Softly, As A Morning Sunrise
    作曲
    Sigmund Romberg
  6. Whose Blues
    作曲
    Jim Hall
  7. Prelude To A Kiss
    作曲
    Irving Gordon,Irving Mills,Duke Ellington
  8. Autumn Leaves
    作曲
    Joseph Kosma,Jacques Prevert,Jonny Mercer

演奏者

Jim Hall
guitar
Ron Carter
bass

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

tag : レーベル.MileStone 共演者.RonCarter 演奏編成.デュオ・ベースとギター 録音.ライブ録音

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Bill Evans : Loose Blues (1962年)[CD]

Bill Evans : Loose Blues

オススメ度

★★★★☆

所感

まどろみのよな耽美。ビル・エヴァンスの派手ではないがじわじわとくるアルバム。ビル・エヴァンスによる同時期のアルバム「Interplay」(riverside,1962年)[内部リンク]があっけらかんと能天気な内容だったのに対し、本作品ではビル・エヴァンスの持ち味である内省的でストイックな楽曲LooseBluesやTime Rememberedがあり、曲ごとにさまざまな変化を楽しめるようになっている。また、ズート・シムズ(テナーサックス)のダンディでエロい演奏によってちょっと落ち着いた大人な雰囲気をさらに出している。ジム・ホールについてはソロやテーマの演奏がわりとあり、熱意あるジム・ホールのファンならとりあえず手にしてもよいかと。ちなみに、ジム・ホールが後にたびたびデュオ演奏を行うこととなるロン・カーター(ベース)とセッションした音源は、手持ちのアルバムではこれが最古になる。これがジム史上、初の組み合わせかわ定かではないけど・・・。アルバムとしてはまぁまぁ楽しめるので星4つ。

詳細

アルバムタイトル(原題)
Loose Blues
アルバム名義
Bill Evans
アルバムタイトル(邦題)
N/A
アーティスト表記(日本語表記)
N/A
収録年
1962/8/21,22
発売元,レーベル
Mile Stone Records,Inc.
所有盤
輸入CD
販売元
Mile Stone Records,Inc.
CD発売日
1992
規格品番
MCD-9200-2
UPC
025218920025
定価
-

曲目

  1. Loose Blues
     作曲:Bill Evans
  2. Loose Bloose [Alternate Take]
     作曲:Bill Evans
  3. Time Remembered
     作曲:Bill Evans
  4. Funkallero
     作曲: Bill Evans
  5. My Bells
     作曲:Bill Evans
  6. There Came You
     作曲: Bill Evans
  7. Fudgesickle Built for Four
     作曲:Bill Evans
  8. Fun Ride
     作曲:Bill Evans

演奏者

Bill Evans
piano
Zoot Sims
tenor sax
Jim Hall
guitar
Ron Carter
bass
Philly Joe Jones
drums

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

tag : レーベル.MileStone 演奏編成.クインテット 共演者.RonCarter 共演者.BillEvans 共演者.ZootSims

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Helen Merrill together with Dick Katz : Deep In A Dream (1965年)[CD]

Helen Merrill together with Dick Katz : Deep In A Dream (The feeling is Mutual)

オススメ度

★★★☆☆

所感

女性ボーカルもの。ジム・ホールがギターを弾いてるトラックは9曲中の7曲。ジムがわりと目立つアレンジでバッキングやソロのギターがよくきこえる。国内CDのタイトルはDeep In A DreamとなっているがオリジナルはThe feeling is Mutual(外部リンク:HELEN MERRILL公式サイト)。ジャズボーカルにしては癖があまりなく聞きやすい歌声かと思う。全体としては音源の要因によるプチノイズがわりと数多く聞こえるのが残念。

ギター的にはジムの音作りの変遷がうかがえる。これ以前の演奏に比べると、このアルバムでは後年のジムの印象を決定付ける「It's Nice To Be With You」(1969年)に近い音作りになってきているのがが興味深い。#9.Deep In A Dreamはボーカルとはジムのギターのみの慎ましやかな演奏でアルバムをそっと締めくくるのにふさわしいバラードかと思う。

詳細

アルバムタイトル(原題)
The feeling is Mutual
アルバム名義
Helen Merrill,together with Dick Katz
アルバムタイトル(邦題)
ディープ・イン・ア・ドリーム
アーティスト表記(日本語表記)
ヘレン・メリル
収録年
1965/6
発売元,レーベル
Milestone Records
所有盤
国内版CD
国内CD発売元
アブソードミュージックジャパン株式会社
国内CD販売元
キングレコード株式会社
国内CD発売日
2005/7/21
規格品番
ABCJ-359
JAN
4520879007352
定価
2,500円(税込)

曲目

  1. You're My Thrill
    作曲
    Ckare,Gorney
  2. It Don't Mean A Thing
    作曲
    Mills,Ellington
  3. Here's Is That Rainy Day
    作曲
    Joney Burke,Jimmy Van Heusen
  4. Baltimore Oriole
    作曲
    Webster,Carmichael
  5. Don't Explain
    作曲
    Hiliday,Herzong
  6. What Is This Thing Called Love
    作曲
    Cole Porter
  7. The Winter Of My Discontent
    作曲
    Edward Heyman,Robert Sour,Frank Eyton,Johnny Green
  8. Day Dream
    作曲
    Latouche,Ellington,Strayhorn
  9. Deep In A Dream
    作曲
    Eddie De Lange,Jimmy Van Heusen

演奏者

Helen Merrill
vocals
Thad Jones
cornet
Jim Hall
guitar (on tracks 2,4,5,6,7,8,9)
Ron Carter
bass
Dick Katz
piano
Pete Laroca
drums
Arnie Wise
drums

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

tag : レーベル.MileStone 演奏編成.ボーカルとバンド 共演者.RonCarter 共演者.DickKatz 共演者.HelenMerrill

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Jim Hall : ...Where Would I Be? (1971年)[CD]

Jim Hall : ...Where Would I Be?

オススメ度

★★★★☆

所感

全体的にちょっと地味目だが聴き込めるアルバムだ。#1と#7の印象のためか若干ラテン風味がとりこまれていると思う。#1はタイトルの通り明るく軽快な長調のサンバで、晴れやかな南国の潮風を思わせる。左チャンネルのパーカッション(マラカス)の音がちょっとでかいなーと、ミックスのアンバランスさが気になるが気にしてはいけない。#2の叙情的なバラードと#7の落ち着いた曲の作曲Jane Herbertは後のジム・ホールの奥さんとなる人で、他のアルバムでもいくつか彼女の名前が見られる。特にCommitmentでは歌を歌ってたりとおしどり夫婦っぷりを発揮。#3 Carefulはジム・ホールが古くから引き続けている自作曲のジャズ・ブルース。#4はアメリカのミュージカル「Kismet(1953年~)」の劇中曲で、ジャズでも時々題材にされている。#5はジムの曲で時折みられるザカザカとカッティングのフレーズ中心の曲。#6はスタンダードナンバーをギター・ソロで演奏。(この曲以外はカルテットで演奏)#7はブラジルの音楽家ミルトン・ナシメントの曲で、ラテン系の短調で情熱的でドラマチックな曲。

詳細

アルバムタイトル(原題)
...Where Would I Be?
アルバム名義
Jim Hall
アルバムタイトル(邦題)
N/A
アーティスト表記(日本語表記)
N/A
収録年
1971/7
発売元,レーベル
MileStone Records(Fantasy,INC.)
所有盤
輸入CD
CD発売元
MileStone Records(Fantasy,INC.)
CD発売日
1991
規格品番
OJCCD-649-2(LP No.M9037)
UPC
025218664929
定価
-

曲目

  1. Simple Samba
    作曲
    Jim Hall
  2. Where Would I Be?
    作曲
    Jane Herbert
  3. Careful
    作曲
    Jim Hall
  4. Baubles, Bangles and Beads
    作曲
    George Forrest,Robert C. Wright
  5. Minotaur
    作曲
    Jim Hall
  6. I Should Care
    作曲
    Axel Stordahl,Paul Weston,Sammy Cahn
  7. Vera Cruz
    作曲
    Milton Nascimento
  8. Goodbye, My Love
    作曲
    Jane Herbert

演奏者

Jim Hall
guitar
Benny Arnov
piano
Malcom Cecil
bass
Airto Moreira
drums

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

tag : レーベル.MileStone 演奏編成.カルテット 演奏編成.ギターソロ

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